会社の昇進制度は小学生のサッカーのようなもの

 キーパーは成長したらフォワードになる……なんて思う人はまずいないと思う。年齢でポジションが決まったりはしない。

 だけど、企業では年齢とともに役割が変わっていく。平社員が係長やらリーダーやらになり、課長、部長と昇進する。誰もがそれを目指すのが良いみたいに思われて、そう要求される。

 小学生のサッカーはみんながボールの周りに集まって団子状態になることが多いらしいが、会社の仕組みはそれに似通っている。

 昇進制度では、自分が実力を発揮できる仕事ができても、何年か経過するとわざわざそれを捨てて新しい仕事を始めなければならない。そんな馬鹿馬鹿しい仕組みをいつまで続けるんだろう。

 人の管理に向いている人は、人を管理するスキルを若いうちから身につけさせて、自身が活躍するのに向いている人は年齢に寄らずその仕事を続けさせるべきなんじゃないかと思う。「フォワードだから優秀」とかいうことはなくて、役割ごとに各自のスキルを磨く。そうあるのが望ましいと思う。