EQUITYって結果の平等なのでは?

 この絵をよく見かけます。

EQUALITY and EQUITY
 この絵のEQUALITYを「平等」、EQUITYを「公平」と訳している日本語版もよく見かけますが、これ翻訳が適切でないんじゃないのかとずっと疑問に思っています。

 もうちょっと正確に言うと、EQUITYは確かに「公平」と訳しても問題はないのですが、この絵に「平等と公平の違い」なんてタイトルをつけて、この絵で言っているEQUITYに当たるものを「平等でない」かのように主張するのが違うんじゃないかということです。

 このEQUITYに相当するのは「結果の平等」と言われているもので、これはこれで平等です。

「右の、EQUITYが表している絵は公平な状態を表している」という分には多分正しいのでしょう(正しいかどうかは知らない)。「平等とは左のEQUALITYのことであって、右の絵は平等ではない」とか「左の絵が平等で右の絵が公平」みたいな説明は適切でないと思います。