湿度100%と食塩の濃度100%
湿度100%が水中だと勘違いしている人が多かれ少なかれいるようです。
これは、食塩水の食塩の濃度が100%だと完全に塩になるのと混同しているんだと思います。
念のため載せておきますが、食塩水の食塩の濃度は
100×(食塩の質量)÷(食塩の質量+水の質量) [%]
なので、数値上、これが100%だと完全に塩です。
会話はなぜ成り立つのか、なぜ成り立たないのか
Xさんが「B ならば C」という話をしたとします。
X: B ならば C …… ①
話として、言葉として表現されるのは「B ならば C」ですが、実際にはXさんの意識に上らない前提条件である Ax が隠れています。そのため、Xさんは実際には次の②の論理展開をしています。
X:(Ax かつ B) ならば C …… ②
話の聞き手であるYさんはXさんから「B ならば C」ということを聞きます。AxはあくまでXさんの頭の中にしかないのでYさんには伝わりません。また、YさんはYさんで、意識に上らない前提条件 Ay が隠れています。そして、Bさんは③の論理展開をします。
Y:(Ay かつ B) ならば C …… ③
ここで、次の④の式が成立していれば、XさんとYさんの会話は問題なく成立します。
(Ax かつ Ay かつ B) ならば C …… ④
④の式が成立していない場合、たとえばYさんは「Cの結論はおかしいだろう」みたいなことを言い出します。実際に論理が成立していないのは③の式なのですが、AyはYさんの意識には上っておらずXさんから聞いた式である①の式がおかしいものだと思っているのです。
XさんはXさんで、実際には②が正しいのにも関わらず①の式が成り立っていると思い込んでいるのでYさんとは話が合わなくなります。
お互い、結論のCが正しいかどうかではなくAxやAyが何なのかを考えることが、会話を成立させるための対策になります。
「誰に投票するか」ではなく「誰が投票するか」
投票先として誰を選んでも同じという考え方をする人が多い。誰を選んでも同じだから、投票しても意味ないという結論に至る。じゃあ一体どうすればいいのかを考えたら、誰に投票するかじゃなくて誰が投票するかが大事だと最近思うようになった。
確かに、老人が多いので若者が全員投票しても票数では勝てないことを考えると、現在の老人へ利益誘導する政治を変えられないかのように思える。でも、現在は低い若者・労働者世代の票を獲得しようとして、政治家が若者・労働者世代に有利な政策を進める可能性はある。
投票先が誰であれ、若者や労働者世代の投票率が上がっていけば老人へ利益誘導する政治が変わっていくのではないかと思う。
正常性バイアスは幻想ではないか
コロナウイルスや地震など、何かしら広く知れ渡っている危険な状態があると、他人を正常性バイアスに陥っている認定する人が各所で見られるようになります。しかし、そもそも正常性バイアスというのは本当にそんなバイアスがあるのか私は疑問に思っています。
たとえば緊急地震速報があっても、避難が必要なほどの大きな地震があったことより、避難が必要にならなかった場合の方が多くあります。これは、緊急地震速報があっても実際には避難が必要にならない確率が高いということを意味します。これで本当に避難が必要で逃げ遅れたのだとしても、それは「確率の低い出来事が起きてしまったから」逃げ遅れたのであって、「認知バイアスによって安全性を誤った」わけではありません。
ネットで調べてみると、津波の例だったりコロナ禍での帰省の例であったりが記載されていますが、「確率が低い出来事が偶然起きてしまったのではなく認知の誤りによって安全性を誤った」と明確に分かる情報は見つかりません。
正常性バイアスというのは、危険性を煽りたがる人が、安全だと判断する人に対してレッテルを貼る行為に過ぎないのではないかと私は疑っています。
自由に責任が伴うのではなく、他人の自由を奪うことに責任が伴う
自由には責任が伴うというのはよく聞くフレーズだが、これは嘘である。
責任というのは、たとえば、労働者を拘束する権限がある代わりに、拘束する時間が長すぎて労働者の健康を害さないように配慮する義務を負うことである。
自由に責任が伴うのではなく、権限に責任が伴う。自由に責任が伴うのではなく、他人の自由を奪うことに責任が伴う。
責任ある立場というのは権限のある立場のことである。
「あやみくぱん」には池田瑛紗が1文字も含まれていない
- 池田瑛紗(てれさ)の「てれ」だけを残します → てれ
- 末尾に「ぱん」をつけると池田瑛紗の愛称になります → てれぱん
- 「てれ」を削除します → ぱん
- 一ノ瀬美空の「みく」を先頭に足します → みくぱん
- 小川彩の「あや」を先頭に足します → あやみくぱん
- トリオの名前「あやみくぱん」が完成しました。
「NP完全」の定義を読んでも分からん
ギズモードの記事で「奇数偶数素数はわかるけど、P≠NP予想がわからない人類は、P≠NP予想やナビエ–ストークス方程式の解がわかるAIに圧倒されるでしょう。」なんていう文言があり、私はP≠NP予想がわからない人間なのでこれが何なのか調べてみました。
P≠NP予想をネットで調べているとNP完全とNP困難の説明が出てくるわけですが、このNP完全の定義に意味の分からない部分が含まれています。
Wikipediaによれば…
(1) クラスNP(Non-deterministic Polynomial)に属する決定問題(言語)で、 かつ (2) クラスNPに属する任意の問題から多項式時間還元(帰着)可能なもののことである。
…だそうで。
意味が分からないのはこの定義の(2)です。たとえばハミルトン経路問題は上記のWikipediaのページにも記載されている通り、NP完全な問題なのでしょう。ということは、クラスNPに属する任意の問題はハミルトン経路問題に多項式時間還元(帰着)できる???
問題の帰着というと、複雑そうに見える問題を、解き方の知られている問題に読み替えることを言うイメージですが、任意の問題を(多項式時間で)帰着できるというのはどういう意味なのか想像がつかないです。
2023/02/18 19:00 追記
ChatGPTに聞いてみました。
掛居「クラスNPに属する任意の問題から多項式時間還元というのはどういうことか、例を挙げて説明してもらえますか?」
ChatGPTの答え↓
「クラスNPに属する任意の問題から多項式時間還元可能」というのは、「NP」というクラスに属するどの問題でも、別の問題に多項式時間で変換できるということを意味します。この変換方法を使うことで、変換元の問題の解法を使って変換先の問題を解くことができるようになります。
多項式時間還元の一般的な手順は以下のようになります。
変換元の問題を、変換先の問題に変換するための関数を定義します。 変換先の問題のインスタンスを、変換元の問題のインスタンスに変換するための手順を定義します。 変換元の問題の解法を使って、変換先の問題を解きます。 以下に例として、SAT(充足可能性問題)と3-SAT(3-CNF充足可能性問題)という2つの問題を考えてみます。SAT問題は、ブール式が与えられたとき、その式が充足可能かどうかを判定する問題です。一方、3-SAT問題は、3項式のANDの形で表されるブール式が与えられたとき、その式が充足可能かどうかを判定する問題です。
この場合、SAT問題から3-SAT問題への多項式時間還元を行うことができます。具体的には、SAT問題の任意のブール式を、以下のように変換することで、3-SAT問題のインスタンスに変換することができます。
全ての式を3項式に変換する。 新しい変数を追加し、それを用いて式をANDでつなげる。 この変換によって、SAT問題のインスタンスを3-SAT問題のインスタンスに多項式時間で変換することができます。そして、SAT問題が充足可能である場合は、3-SAT問題も充足可能であり、充足不可能な場合も充足不可能であることが示されています。したがって、SAT問題から3-SAT問題への多項式時間還元を使って、SAT問題を解くことができます。
この回答ができるのはすごいんですが、SAT問題というのは特定の問題であって「クラスNPに属する任意の問題」ではないはずですね。とはいえ、「多項式時間還元」をちゃんと調べれば答えにいきつきそうな方向性は見出せた気がします。